Memory with you〜陽はまた昇り繰り返して逝く〜
そ、そんな・・・。


僕ががっくりと膝を落とすと、リリーは『さて、時間だわ』と言い残して消えてしまった。


僕は愕然としながら、泣きじゃくる佳菜を見詰めた。


ごめんな・・・佳菜。


こんなときに死ぬなんて・・・。


子供の顔を一緒に見れなかったよ・・・。


ほんとはずっと前に死ぬはずだったのに・・・。


結果的に佳菜を苦しめるはめになるなんて・・・。


後悔する僕の目には思いもよらぬ人が飛び込んだ。


「・・・リリー・・・。」
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