Memory with you〜陽はまた昇り繰り返して逝く〜
子供をひとりで育てるのは心細かったけど、周りのみんなが色々助けてくれた。


陽菜が産まれてもう5年が過ぎる。


「今日の夕飯は陽菜の好きなハンバーグだよぉ」


「やったぁー!」


佳菜を幼稚園に迎えに行った帰り夕飯の買い物を済ませスーパーを出た。


「あ、まりあちゃん!」


女の子は手を振り返す。


「幼稚園のお友達?」


「うん!この前幼稚園にきたばっかりなんだよ!」


外は日差しが強く道路は蜃気楼で歪んで見える。


-カンカンカンカン-


線路に差し掛かった時不意に踏み切りに鳴り響いた。


「暑いねー。帰ったら麦茶飲もうね。」


陽菜に微笑みかける。


「うん。」


陽菜は頷く。
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