Memory with you〜陽はまた昇り繰り返して逝く〜
そう、こいつは入学して半年そこそこだというのに年上の女子に絶大な人気を誇っている。


こんなやつのどこがいいのかわからないと信二の顔をじろじろ見る。


信二いわく『まっ、俺クラス子犬みたいにレディたちの母性本能くすぐっちゃうのかな?』だそうだ。


「あっそ。」


「で、その相手って言うのは一つ上の学年のスポーツ万能成績優秀生徒会所属の高野賢一だ!
おひつじ座のO型、女性のタイプはお嬢様だそうだ!」


「へー。」


聞いてないのに勝手に話す信二の隣で昼飯を食う。


「あはは、お前ぜんっぜん勝ち目ねーな!」


こいつ・・・俺のことバカにしたいだけなのか?
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