マスク・ドール
マリーとハズミとマミヤは今、ソウマの頼みで別次元に飛んでいる。

こちらとは時間の流れが違う為、戻って来るのに時間がかかるらしい。

「最低でも三日は動いてほしくはないな」

「そうですね」

「しかし…女性の顔なんぞ剥いで、何の得があるんだ?」

「さあ…。しかも見た目の良く、何かしらの特別な方ばかり選ばれる理由も分かりませんね」

「…ある意味、ヒミカにピッタリだな」

「マカ、まさかヒミカを囮に?」

「さぁな?」

飄々と肩を竦めるマカを見て、ソウマは複雑な表情をした。

「ヒミカは確かに血・肉を食すれば、身体能力は上がります。そのことを彼女は嫌がっているんですよ?」

「その為にキシも巻き込んだ。ヒミカを苦しめることは、アイツは絶対させないだろう?」

「キシは確かに優秀ですが…。荒いやり方ですね」
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