マスク・ドール
ヒミカは顔を伏せ、キシの手を握り返した。
「だから戦闘から外されて、ボクは嬉しいんです。きっとマカさんもそれを分かってて、ヒミカを外してくれたんだと思います」
「…多分、ね。それとアタシの力不足が原因ね」
「ヒミカ…」
困り顔をするキシに、ヒミカは苦笑して見せる。
確かにキシの言う通り、心配という理由もあるだろう。
しかしヒミカは血・肉を食しなければ、力を振るえないという欠点がある。
しかも時間が経過するうちに、その力も薄れてしまう。
長い時間の戦闘が不可能なので、外されたというのあるだろう。
マカは多くを語らない。
語ることを、自ら封じてしまっているからだ。
そんな彼女を不憫に思う反面、信用されていないのかとも思ってしまう。
「だから戦闘から外されて、ボクは嬉しいんです。きっとマカさんもそれを分かってて、ヒミカを外してくれたんだと思います」
「…多分、ね。それとアタシの力不足が原因ね」
「ヒミカ…」
困り顔をするキシに、ヒミカは苦笑して見せる。
確かにキシの言う通り、心配という理由もあるだろう。
しかしヒミカは血・肉を食しなければ、力を振るえないという欠点がある。
しかも時間が経過するうちに、その力も薄れてしまう。
長い時間の戦闘が不可能なので、外されたというのあるだろう。
マカは多くを語らない。
語ることを、自ら封じてしまっているからだ。
そんな彼女を不憫に思う反面、信用されていないのかとも思ってしまう。