マスク・ドール
「マカぁ!」

「マカさん!」

「マカさん、無事ですか!」

マノンが消えるのと同時に、三人の声がした。

マカの体を捕らえていた闇も消え、解放された。

「あっああ…」

「良かったぁ! 心配してたのよぉ」

ルナが抱き着いてきた。

「三人とも、どこに行ってたんだ?」

「地下室ですよ。この屋敷には、地下室があったんです」

カルマが自身を覆っている黒き布を破り、マカの傷口に当てた。

「地下室は『マスク・ドール』の製作所でした。しかし誰もいなかったところ見ると、どうやら逃げられてしまったようです」

ナオが残念そうに報告してきた。

「そうか…。まあ深追いは止めて正解だろう。今回は危険過ぎた」
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