マスク・ドール
終結
「マカ! 大丈夫? 痛くない?」

陽が昇り、マカはソウマの店に来ていた。

ルナ・カルマ・ナオの三人は『マスク・ドール』の調査で、あの屋敷に残っている。

血族の者達と一緒に。

負傷したマカは、ソウマとマリーと合流し、店へ来たのだ。

「お前の声で、耳が痛いぞ。ハズミ」

「少し静かにしててくれ」

マカとマミヤから叱られ、ハズミはしゅん…と小さくなった。

「マミヤが元医大生で助かった。血族の専門医は忙しくて捕まりにくいんだ」

マカはマミヤに手当てをしてもらっていた。

手際よく手当てをするも、マミヤの表情は曇っている。

「本当に病院に行かなくていいのか? かなり酷い傷だぞ?」

「そっそんなにヒドイのか?」

ハズミがアタフタするも、当のマカは肩を竦めた。
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