迎えに来た王子様!?
「貴方は言ったけど、
ヨーゼを忘れていたら、
この宝石自体、
持っていなかった筈よ。


ヨーゼを忘れて、
他の人を好きになっても、
別に構わないのよ。」


「けど!!!」


「ヨーゼはただただ、
ずっと貴方だけを想い
続けていたのは事実。


大学も日本に行きたいと
何度も国王を説得した。
貴方に会いたい一心で。


やっと夢が叶って、
日本にやってきて、
貴方と巡り会えたのよ。」


「私は義理である兄を
ヨーゼの代わりに、
好きになったのです。」


「息子には?」


「言いました。


だから彼を酷く
傷付けたのです。」


私は目から溢れ出す
涙を押える事が出来ない。
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