迎えに来た王子様!?
「お互いに傷つけ
あっても、
嫌いにならなかった筈。」


「はい・・・。

けど傷付けた私は、
自分自身の存在すら、
抹殺したかった。」


「ええ!!」


彼女は抱きしめていた
私を離して、
私の腕を見た。


「これは?」


「手首を切ったのです。
幸い傷が浅かったので、
誰も知りません。」


「何故?」


「ヨーゼの心を傷付けた
私自身に罰を与えた。」


私はそれ以上言葉が
出てこなかった。
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