迎えに来た王子様!?
「ようこそ我が国へ。」


「ありがとうございます。」


私はお辞儀をしたまま
頭を上げる事が出来ずに、
そのままの体勢でいた。


「顔を上げて?」


「はい・・・。」


恐々顔を上げると、
ヨーゼのそっくりな人の
横にはお母様がいた。


いつの間に?


私は心の中で思ったけど、
多分目に入っていなかった
かも知れない。


「疲れたでしょう?」


「いいえ。」


お母様が優しく私に
聞いてくださったけど、
どうしても緊張の糸が
解けないでいた。
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