迎えに来た王子様!?
母上にちょっと
話があると言われた私は、
母上の部屋に行った。


「プロポーズはまだ?」


ストレートに聞いてきた
母上だったけど、
目は真剣だった。


「はい。」


「やっぱりね。


彼女ね、
心の中で泣いていたけど、
私がそっと寄り添うと、
涙を流し始めた。


その時ふと思った。
貴方はまだプロポーズを
していない事にね。」


「すみません。


どうしても、
あの場所で言いたく、
まだ言えていません。」


「あの場所って?」


母上に聞かれた、
私にとってはあの場所しか
考えられなかった。
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