迎えに来た王子様!?
・王子サイド・


俺の手の中には、
ルミにあげた宝石を
握り締めている。


この前の週末のとき、
ルミが泊まりに来て
帰った後だった・・・。


「何だ?」


綺麗に輝く光に、
私は直ぐに気付いた。


幼かった私が、
ルミに差し出した宝石。


「ちゃんと持っていて
くれていたんだね。」


私はしばらくの間、
その宝石を握り締めて泣いた。


僕のことは、
忘れていると思っていた。
< 75 / 271 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop