イケメン学園~秘密の甘い恋~
でもね、

潤先輩があたしの背中を押してくれた。

それを

無駄にするわけにはいかない。



「あの!!昔、好きな人亡くなったって本当なんですか?あたし、そういうの気になっちゃうタイプで・・・。話してくれなかったことが寂しかったんです!」


静まり返った空気。


あー

やっぱ言わなきゃよかったかな!?



「本当だよ。俺は好きな人を世界で一番大好きだった人を亡くした。病気でね、俺と付き合い始めたときの残りの余命は4ヶ月もなかったんだって。彼女の口癖はさぁ、諦めるな!諦めたらそこで終わりだぞ!!って毎日言った。そんな彼女が亡くなってショックでたまらなかった。優那ちゃんがここに来るまではね。でも、優那ちゃんが来てから変わった。正直いうと、彼女に似てたんだ。だから・・・。」


「だから、話しかけられなくなられたのもショックだったんですか?」

「それは、ちがう。ただ、俺は優那ちゃんのこと彼女と重ねて見ていたのかもしれない。優那ちゃんに申し訳ない。ごめん。」


噂の真相は分かった。


でも・・・


涙の理由は、
まだ聞けてない。



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