イケメン学園~秘密の甘い恋~
「実はな、優那の母さんの結婚には猛反対だった。」
「うん・・・知ってる。前に・・・おばあちゃんとおじいちゃんが話しているところ聞いちゃったから。」
「そうか。なんでか分かるか?あいつが結婚する相手は、もう決まっていたんだ。」
「そうなんだ・・・。それで反対したの?」
「いや、それだけじゃない。実は・・・もう子供がお腹の中にいたんだ。突然、結婚する男と一緒に挨拶にきた。そのときに知らされたんだ。」
「そんなことが・・・。」
「あいつは、これでも1人娘だから、やっぱり、言ってほしかったんだ。それで、殴ったんだ。その男を。そしたらあいつ怒って・・・家を出て行った。」
「そんな。」
「しばらくして、手紙が届いた。その内容は子供が生まれたってことと死ぬまで顔をあわすことはないということだった。」
「その子供って・・・。」
「優那だよ。」
あたし、そんな生まれてくることが祝福されてなかったんだ。
そう思うと、なんだか苦しい。