イケメン学園~秘密の甘い恋~

家に着くと、玄関におじいちゃんがいた。


「優那・・・。」


「おじいちゃん、昨日はごめんなさい。」


あたしは頭を下げた。


「いや、気にしてない。」


「あのね、ありがとう。」


「えっ?」


「あたし、幸せだから。たくさんの仲間がいて、あたしのこと見てくれている人がたくさんいて、もちろんおじいちゃん達も。あたし、いつの間にか誰よりも愛されてた。」


そう、美優や青山のおかげで気づいたんだ。
たとえその絆が見えなくても、どっかで繋がっていること。


「優那・・・。こちらこそありがとう。実は、お願いがあるんだ。」


「なに?」


おじいちゃんからお願いだなんてめずらしい。
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