イケメン学園~秘密の甘い恋~
「両親を亡くしたこと、そして、じいちゃん達に育てられたこと、強がらないでいいから、もし、誰にもこのことを言ってないのなら、素直に打ち明けてほしい。これからの優那のためにも。」
あたしが悩んでいたこととすべてが一致した。
「昨日、学校のある友達から電話があったよ。その子は、どうも知らなかったみたいでね。でも、言ってないから。自分の口から言いなさい。」
「ありがとう。で、その友達って・・・?」
「たしか、男の子で同じクラスって言ってたよ。寮がいっしょだって。」
それって・・・
蒼空くんしかいないよ・・・・。
心配してくれたんだ、蒼空くん。
ありがとう。
「じゃあ、帰るね。」
「気をつけてな。」
あたしは育った町を後にした。