イケメン学園~秘密の甘い恋~

「両親を亡くしたこと、そして、じいちゃん達に育てられたこと、強がらないでいいから、もし、誰にもこのことを言ってないのなら、素直に打ち明けてほしい。これからの優那のためにも。」

あたしが悩んでいたこととすべてが一致した。

「昨日、学校のある友達から電話があったよ。その子は、どうも知らなかったみたいでね。でも、言ってないから。自分の口から言いなさい。」


「ありがとう。で、その友達って・・・?」


「たしか、男の子で同じクラスって言ってたよ。寮がいっしょだって。」


それって・・・


蒼空くんしかいないよ・・・・。


心配してくれたんだ、蒼空くん。

ありがとう。


「じゃあ、帰るね。」


「気をつけてな。」


あたしは育った町を後にした。





< 306 / 425 >

この作品をシェア

pagetop