イケメン学園~秘密の甘い恋~

先輩方はどうしてあたしに気を遣うの?

あたしなんてただの世話係なんだから、冷たくてもなんでもいいのに。


「俺らはさ、優那のことただの世話係だなんて思ってないよ?」


あたしの心を察知したのか潤先輩は呟いた。


「先輩・・・もうあたしになんか優しくしないでください。」


あたしは泣いた。
あまりにもあたしを思う気持ちが温かくて。


「あたし・・・まだ先輩方に話してないことなんていっぱいある。過去だっていろいろとあった。こんな秘密がいっぱいで、いつも心配ばっかりかけてるあたしにどうしてここまで・・・?」


いつもの平常心を忘れてしまっていた。
あたしの頭の中は、もう真っ白。

先輩はため息をついた。
あきれちゃったのかな?


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