現氏物語



夜は銀座の綺麗なバーに寄った。



「綺麗な店ね」


「まあな」



夜景の見える席に座った。



「明後日に俺はニューヨークへ戻る。何かあったら連絡しろ」


「うん…」


「…それと。弓道、剣道はやめろ」


「…………なんで」


「お前には上品に俺の妻らしくなってもらう」


「私のすることにそこまで口出しするの!?」


美胡はついカッとなった。

「出資がなくなればお前の家はつぶれる。おとなしく俺のいうとおりにしろ。弓道と剣道教室には連絡しといてやる」





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