よ つ の は
「ミヤビぃ、ミヤビ… 」

「ごめんな サクラ。
こんなにも辛い思いさせちまって…」

「ううん、私はいいの…
それよりミヤビは 私のせいで ずっと辛い思いをしてたんだもん…
ごめんなさいミヤビ…」

「うん、もう大丈夫だから…
サクラに会えて、もう落ち着いたよ… ありがとう」

「私、すごく怖かった…
もう二度と ミヤビに会えないんじゃないかって…
でもいま こうしてミヤビが会いに来てくれた…
私… 嬉しい…」


「 泣かないでサクラ。
俺はもう二度とサクラを離さないよ…。
大丈夫だから… 安心して」


ミヤビの声が とても温かくて…
私の中にあった 不安や悲しみを、一瞬にして消してくれた…

ありがとう…
ほんとにありがとう…


二人の仲がもどるころ、雨は いつの間にか上がっていた…
「ねぇミヤビ… 」

「ん、どうした?」

「ずっと… ずっと私と一緒にいてね…」


「―… うんっ!」

ミヤビは 一言だけ返事をすると、ニコッと微笑んで、私の頭を ポンポンッと優しく撫でてくれた…。


「…ぁっ! 虹!」

見上げた雨上がりの空には、キレイな虹が…
まるで私とミヤビを祝福してくれてるように思えたよ…




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