よ つ の は

進展

* 雅 side *


―… pi pi pi pi…
…pi…カチッ

「ん… もう朝か…」あの日以来、俺とサクラは 特に問題もなく 毎日を幸せに過ごしていた。

朝は、よほどの事が無い限り 毎朝一緒に登校をして、帰りはお互いに早く終わった方が 相手を待って、なるべくは一緒に帰るようにしていた。

学校や部活が休みの日には、一緒にデートをするように心がけた。
学生同士という事もあって、あまりお金をかけられないけど、カラオケに行ったり、公園で話したり…、 何より“会う”という事を大切にしていた。

今朝も いつもの公園で待ち合わせ。



「おーい、サクラー!」

「ぁ! ミヤビぉはよーっ!」

「さすがサクラだな、また今日も俺の負けだよ…」

「クスッ、やったぁ!
これで私が22勝11敗だね!」

「えーっ、倍も違うのかよぉ。 いつになったら追い付けるんだよ…」

「えへへっ、ミヤビには負けないもんねーっ!」

「ちぇっ… 」


こんな何気ない会話も、あの日からは 俺もサクラも すごく楽しく感じていた。

「あ、そうだ…
あのさ サクラ、実は今日ちょっと相談したい事が2つあってさ…
歩きながらでいいから聞いてくれるかな…」


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