よ つ の は
「あぁ… みんなが そう言ってくれるなら… なぁサクラ」

「ぁ… うん 」

「よし、じゃあ決まり! わぁー 何だかさ、僕たちみんなの距離が 縮まった感じがすごいするねっ!」

「ったく…、浮かれてんのは お前だけだろ。
まぁ、という事だ…
良治もああ言ってるし、お前らも普段通りにしたらいいんじゃねぇの?」

「ぉ、おう… 」
想定外だったけど、良治の鈍感さのお陰で、これからは みんなの前でも堂々とサクラと話せるようになって、正直 助かったよ…。
確かに、普段とみんなの前で、話し方を使い分けるのも そろそろ無理があったし…
これで、俺もサクラも 少し肩の荷がおりて楽になったよ。
「じ、じゃあサクラ…
良治と熊さんには聞いてもらって、俺がSugarを弾くから歌ってみてくれるかな?」

「ぁ、うん! お願いします!」


「よしっ…、じゃあ いくよっ!…―」


3、2、1、 …
―… ジャーン… ジャララ ジャーン…

―うわぁ…、何だか俺まで緊張してきたよ…
いままで何度も演奏してきた曲なのに…。
イントロを弾く手は わずかに震え始め、気を抜くと今にも間違えてしまいそいだった…

― ジャララ ジャラッジャーン…

『―…


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