よ つ の は
「ぅん… あんまり無理しちゃ嫌だょ?」

「ははっ、ありがとなサクラ。
サクラが頑張ってる分と同じだけ、俺も頑張るから 無理は しないって約束する。
大丈夫だから安心して」

「うん、分かった。 頑張ってね!」

「おうっ、サクラも無理すんなよっ?!」

「うんっ!」

「じゃあまた明日っ!」

「えへっ、ばいばぃ だぁーりんっ!」




こうやって二人ともが 同じ目標に向かっているという事が、俺には とても幸せだった。

別々じゃない…
俺とサクラは 一緒なんだ…って。
そう思える事が、俺に この上ない安心感を与えてくれた。




―…ガチャ
「ただいまー」

さてと、良治に連絡して岸本君の親父さんに バイトの件 聞かねぇとな…

― pi pi pipi pi…
トゥルルル…


「もしもし ミヤビだけど…」

「あーミヤビ、どうしたの?」

「ちょっと頼みがあるんだけど…
良治の連れで、岸本君っていたじゃん。 確か親父さんの鉄工所で 人手が足りてねぇって言ってたよな?
バイトしたいんだけど、連絡先 教えてくんねぇかな」

「あーいいよっ! ちょうど良かった。今から岸ちゃんに会うから、ミヤビがバイトしたいって頼んであげるよ!」
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