よ つ の は
「マジで?! サンキュー良治、助かるよ!」


おかげで俺は、明日から岸ちゃんの親父さんの鉄工所で バイトをする事になった。
力仕事なだけに、時給も良く 冬休みまでには、何とか旅費も貯められそうだった。





―翌日

「曲の仕上がりも順調だし、んじゃ 今日はこの位で帰ろうか!」

「ミヤビは今日から 岸ちゃんとこでバイトだよね?
あそこの親父さん、職人気質の超キビシイ人だから 気合い入れてった方がいいよっ!」

「おいおぃ良治… 行く前から脅かすなよ…」

「へへっ、ミヤビなら大丈夫だよ! 案外 気が合うかもねっ!」


まぁ… 確かに 正直少しは緊張していた。
「じゃあなー、お疲れー!」


―…バタンッ
「ねぇミヤビ… バイトほんとに大丈夫? 私、心配だょ… 」

「大丈夫だって! たかがバイトじゃん。
そんな、戦地に向かう亭主を見送るような顔すんなって…。
そう言ってくれるのは嬉しいけど、サクラに余計な心配かけたくないからさ…
ほら、サクラはサクラで、作詞 頑張らないとさっ!」

「ぅん…、疲れたら ちゃんと休憩とるんだょ?
水分もちゃんと取らないと 脱水症状になっちゃうからね?
あいさつとかも ちゃんと… 」
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