よ つ の は
「あはっ、やったぁ! じゃあねー… 」


― ♪♪♪…

「あっ! 岸ちゃんの親父さんからだ…
悪りぃサクラ、ちょっとだけ電話に出るわ…」

 pi…

「はい、もしもし…
―…

いや…、それはちょっと…
はい… はぃ… いやぁ…どうしてもダメっていうか…、 はぃ…

はぃ…   分かりました…― 」

―… pi


「あのさ…、 何ていうか… その…
明日なんだけど…―

ごめんっ サクラ! 明日 どうしてもバイト出なきゃいけなくなっちまったんだ… 」


―…!!
「ぇ…、 うそだょね?
だって… だって明日は 一緒に海に行くって約束したょ?
なのにバイト行くなんて… そんなのうそだよね? ねっ、ミヤビ…?」

「ごめんサクラ…、いま岸ちゃんの親父さんから電話で、おばさんが高熱で倒れて入院したって…
明日は精密検査があって、家族全員が付き添ってあげるらしい…。
だから明日、どうしてもバイト出て欲しいって…」

「そ…、そんなのミヤビには関係ないことじゃん!
何で 他人の家庭の事情で、私たちの予定がダメになっちゃうの?!
そんなの断ってくれればいいのにっ!
明日は一緒に海行くって約束したのに…
ミヤビの うそつきっ!!」
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