よ つ の は
「そ…、そんな勝手な事ばっかり言うなよ!
親父さんとこでバイトさせてもらえてるから、冬休みに旅行も行けるんだよ?!
だいたい、人が困ってんのに“他人だから関係ない”とか“そんなの断ればいい”とか 薄情すぎじゃねぇか?!
確かに明日は 一緒に海行くって約束したよ…
その約束を守れなかった事は 悪かったって思ってる…
けどさ、嘘つきって…
いくらなんでも 言い過ぎじゃねぇか?!」

「だって…、ミヤビは私が明日のデートをどれだけ楽しみにしてたか、私にとって明日一緒に海に行くことがどれだけ大切だったか…、 ミヤビは分かってないよっ!!」

「分かってるよ! 俺だって楽しみにしてたさ!
けど、仕方ねぇだろ?!」

「やっぱり… やっぱり全然分かってないもんっ!」

「あー そうかよっ! じゃあ勝手にしろよっ!」


「ミヤビのばかぁ!!」
― タッ タッ タッ タッ …―



もう… もう嫌だょ…

こんなことばっかり…


辛くて…

苦しくて…

悲しくて…

切なくて… ―


もう 耐えられないょ…
こんなに辛いことばっかりなら、もうミヤビと一緒にいたくない…
ミヤビが居なければ こんな辛い思いしなくてすむのに…



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