よ つ の は
「ミヤビ… ごめんね… 」


―…
「…ぅ ぅう… 」

「はっ、 ミヤビ?! ミヤビ! 大丈夫っ?!」

「…ぅう、 ぁれ… 俺 どうしたんだ… ぅっ…ぃ痛ってぇ…!」

「あ! 動いちゃダメっ!」

「ぁ… サクラ… 俺なんで こんなとこに…
確か バイト中に… 」

「ぅん…、 ミヤビね、バイトしてる時に 鉄パイプの下敷きになっちゃって…
それで病院に… 」

「そっか… ごめんねサクラ…
また 心配かけちまったね… 」

「ぅうん、ミヤビは悪くないょ!
私が… 私がミヤビをこんな目にあわせてしまったの… 」

「サクラが…? 違うよサクラ…
サクラは悪くないよ。 俺がバカだからさ…、 またサクラに迷惑かけちまった…
ダメだな… 俺 」

「そんな… 謝らないで! 私がミヤビにわがままばっかり言ったから…、もっとミヤビに優しくしてたら こんなことにならなかったのに… ごめんね、ごめんねミヤビ… 」

「サクラは いつも優しいよ…
優しすぎるくらいだよ… ありがとなサクラ… 」


「良かった…
ミヤビが生きててくれて… 本当に良かった… 」

「ははっ、大丈夫だよ。 この程度の事で、俺はくたばったりしないからさ!」
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