よ つ の は
―…ピロリロリン♪


「はい、おしまいっ!

「えっ…、何がなんだかサッパリ分からないんだけど…?」

「じゃあね… ここのボタン押してみてっ!」

「 これ?」

―… pi

― ♪♪♪〜 ♪♪〜 ♪…


「うわっ! 俺の携帯からも曲が流れてきたっ!
えっ、何で?!」

「あはっ、ミヤビってば 原始人みたいだょっ!
えっとね、いま私の携帯に入ってた曲のデータを、ミヤビの携帯に転送したのっ。
これで 実際にはギター弾けなくても、イメージトレーニングくらいには なるでしょ?!」

「うわぁー スッゲェなぁー!
ありがとうサクラ!」

「えへっ、ミヤビに誉められちゃったぁ!
他にも欲しい曲があったら、また持ってくるねっ!」

「うん、サンキュー!」

「私ね、いつもこうやって曲 聞きながら作詞してたの。
だからこれからは、学校と病院でミヤビと離れてても、ミヤビも私と同じように、携帯で曲聞いてるって思うと、私も頑張れるんだぁー」

「サクラ… 可愛いなぁコイツっ!」

「きゃっ! 急にそんなこと言われたら 恥ずかしいょお…!」

「だって、ほんとの事だから。
うんっ! サクラは可愛いっ!」

「もぉ! ミヤビのいじわるっ!」
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