よ つ の は
「いま何時だと思ってるんですか?!
もう とっくに面会時間は過ぎてますよっ!
まったく…、いい加減にして下さいねっ!」



「あーぁ…、結局 最後まで怒られちゃったね…」

「ごめんねミヤビ… 私のせいで、ミヤビの印象が悪くなっちゃった… 」

「あぁ、いいよ気にしないで!
あの看護婦さん、いつもみんなに あんな感じだからさっ!
それよりも、時間 遅くなっちゃったけど、帰りは大丈夫?」

「うん、大丈夫! 私だって もう子供じゃないんですから!」

「いやぁー、どう見ても 小学生くらいにしか見えないんだけどなぁ…」

「もぅ、失礼しちゃうわねっ。
こう見えても私、一人でいると、声かけられたりするんですぅー!」

「へぇー、迷子と勘違いされたとかじゃなくて?!」

「もーぉ! ミヤビのばーかっ!
そんなことばっかり言ってると、サクラちゃんは明日は来てあげませんょーだっ!」

「ははっ、ごめんごめん。
いつもありがとうなっ サクラ」

「うん!」



帰り際は、ばいばいするのが寂しいから いつもこんなふうに ふざけたりしてた…。
でも我慢するの…
だって、また夜が明けたら 明日もこうしてミヤビに会えるんだから…




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