よ つ の は
― コツ、コツ、コツ、コツ…

あーぁ…、ミヤビといると何かほんとに アッという間に時間が過ぎちゃうんだもん…
もっといっぱいミヤビと一緒にいたいのにぃー。
あっ、きっとまた明日もあの看護婦さんが 私とミヤビの仲を邪魔しにくるんだっ!
あの看護婦さん、ミヤビのことが好きだから焼きもちやいてるんだ! 絶対そうだよ!
あーん やだよぉー、もっとミヤビと一緒にいたいよーぉ… くすんっ…




―コツ、コツ、コツ…
 ザッ、ザッ、ザッ、ザッ…


―…えっ?!
「っ…! キャっ!!」

「よぉ 姉ちゃん、こんな時間にどこ行くのかなぁ〜?!
一人じゃ危ないから、俺達と遊ぼうぜぇ!」

「ゃ…、やめて下さいっ!」

「何だよぉ〜 いいじゃんか! ホラッ、こっち来なよっ!」

「ぃ…、イヤだって言ってるでしょっ!」

「チッ…、おとなしくしやがれっ このアマァ!!」

ぃ…、イヤ… 助けて…お願い…
ミヤビ… ミヤビ助けて!…―
「キャァー! 助けてーっ!!」


「おぃテメェ…、その薄汚い手を離しやがれ… 」

「…ぁあん? 誰だテメェ… 」


―…?!
み…、ミヤビっ!!
でも何で…、何で歩けないはずのミヤビがここにっ?!

< 147 / 215 >

この作品をシェア

pagetop