よ つ の は

「そうだったんだぁ… 」

「あ…、 ごめん…
せっかくサクラの中では“助けにきてくれた”って思ってるのに、何だか夢を壊すこと言っちゃって… 」

「ぅうん、そんなことないよっ！
理由は何だったとしても、こうしてミヤビが助けにきてくれたのは 事実だもん…
　すごく運命を感じるょ…」

「うん…　俺もさ、何だか分からないけど、どうしてもサクラに会いに行かなきゃって 無性に思って…
気付いたら、松葉杖も無しで ひたすらサクラのこと追っかけてた…
俺さ、あんまし運命とか信じないんだけど、これって偶然じゃあ無いと思うよ…
でもほんと…、サクラが無事で良かったぁー」

「くすっ、さっきのミヤビすごかったねっ！ ミヤビの名前聞いただけで、あんな恐そうな人たちが逃げてっちゃうんだもんっ！」

「ははっ…、 いゃあれは違うよ…
俺じゃなくて熊さんにビビッて逃げてったんだよ…。
まぁ、俺は熊さんの舎弟じゃ無ぇんだけどな…。
でもほんと今回は 熊さんに助けられたよ…
俺、足は骨折してるし、相手はナイフ持ってるし…
さすがに戦える状態じゃなかったもんなぁー。
マジで 熊取さまさまだよ！
退院したら、ラーメンでもオゴって 礼しなきゃなっ！」