よ つ の は
「あはっ! 何も理由知らないでラーメンおごられて、エッ?て顔してる熊さんが目にうかぶね!」

「そうそう! アイツたまに変な顔すんだよね!
なんかこんな顔っ!」

「あははっ! もぅ やめてよミヤビ! お腹いたぁーい!」


良かった…
また ミヤビと笑い合うことができて…
やっぱり私、ミヤビと一緒にいる時が 一番幸せだよ…


「あっ、いっけねぇ…
早く戻んねーと、もう消灯の時間だ!」

「えーっ?! またあの看護婦さんに怒られちゃうよっ!」

「なぁ、やっぱ俺 サクラの事 心配だからさ、このまま病院まで一緒に行かない?
病院からは 家までタクシーで帰りなよ。 なっ?」

「えっ、でもタクシーなんて使ったら…」

「大丈夫だよ、俺 それなりにお金貯めてっからさ!
それに、お金なんかの問題よりもサクラがこのまま歩いて帰って、またさっきみたいな事に巻き込まれないか… その方が心配だよ…」

…ミヤビ
「うん 分かった! もうこれ以上、ミヤビに心配かけたくないもん!
じゃあお言葉に甘えて タクシーで帰るねっ!」

病院までの道のり…、また少しだけど、一緒にいられる時間が幸せだった…



―「黒石ぃーっ!!」

「ハイィっ!」…
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