よ つ の は
「ミヤビ…  やだよぉ… そんな簡単にあきらめないでよ…
私だって、ほんとはミヤビと一緒じゃなきゃ嫌なのに…
不安で 怖くて しかたないのに…
でも、ミヤビには あまり退院のこと言っちゃダメだって 必死で我慢してるのに…

ミヤビがあきらめちゃったら、私は何を励みに頑張ればいいのっ…?

お願い… ウソでもいい…
気休めでもいいから、あきらめるなんて 言わないで… 」





「サクラ…
ごめん、俺が間違ってたよ。 フォリックは、俺たち4人でフォリックだもんなっ…
ありがとうサクラ… 気付かせてくれて」


「ミヤビ… 」

「よしっ! 本番までに気合い入れて治すぞっ!」

「うん、私 ミヤビのこと 信じて待ってる…」




こうして、本番まで あと一週間を切り、私も最後の追い込み練習で忙しくなっていた…
練習が終わってから病院へ行くと、帰りが遅くなるから心配だとミヤビにも言われたので、この一週間のあいだは 病院には行けなくなってしまった。

不安が頭をよぎる…
もしミヤビが間に合わなかったらどうしよう…

私ひとりじゃ無理だょ…
ミヤビ…


神様…、お願いです…
ミヤビにどうか… どうか奇跡をあたえて下さい…

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