よ つ の は
―♪♪♪〜♪〜♪
 ジャカジャカジャーン!

キャー キャー!!




「お疲れっしたぁー!
あっ、今日飛び入りのフォリックさんですよねっ?
僕らもライブ楽しみにしてますよっ!」

「あっ…、ぁりがとうござぃます!」

「あーぁ…、結局ミヤビも 間に合わなかったね…」

「ったく、まだそんな事 言ってんのかよ!
アイツがいない分、俺達だけで頑張るって さっき誓っただろっ!」

「だって… 僕はミヤビのギターに憧れてバンドに入って、今までだってずっと ミヤビと一緒にやってきたんだよ?
何だかんだ言っても、やっぱりミヤビがいないと やる気出ないよ…」


―…パンッ!
「甘ったれんじゃねぇよっ!
良治だけじゃねぇ、そんなの みんな同じに決まってんだろっ!
自分だけ 辛いような事 言ってんじゃねぇよっ!」


熊さん…
そうだよね… 私だけじゃない…
良治さんも、熊さんだって、 みんなミヤビがいなくて辛いんだよね…

「ぁの… もう言い争うのとか やめませんか?
こんなの、ミヤビが見たら きっと悲しむと思います…
自分のせいだって、悔やむと思うんです。

だから…、 だから3人だけど、頑張りましょっ!」

「サクラちゃん…」
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