よ つ の は
「わっ わっ、ストップストップ!
ごめん… もういいよ。 聞かなかったことにする…。
荷造り、頑張ってね… 」

「うん、なんとか頑張ってみるねっ!」



たまぁーに、サクラのこんな感じのユルさに 正直ついていけない時もある…

でも、ずっと見てると なんか可愛らしく思えてくるのが 不思議なんだよね。

俺って 意外と頑固だからさ、いつもなら多分 許せないことでも、サクラなら何でも許してしまう…
ほんと、不思議な女の子だよ…



「よし、じゃあサクラの荷造りもあるし、今日は早めに帰ろっか!」

「えーっ、もぅ少しミヤビと一緒にいたいーっ!」

「出たっ、もう…仕方ないなぁー。
じゃあいつもよりバイクのスピード落として帰るから、それでちょっとは長く一緒にいられるだろ?」

「ぷぅーっ、分かったよぉ… 」


サクラのわがままも、それを却下されて すねた時の顔も、全てが俺には愛しかった…






「はいっ、到着!」

「あーん、早いよぉ… 」

「はいはい、いい子だから我慢してくだちゃいねぇ〜!」

「もぅ! 子供だと思ってバカにしてっ!」

「あれ? てっきり小学生かと思ってたよ!」


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