よ つ の は

「ぅん…、 私ね
いま とっても幸せなの…
だから、その幸せが どっか遠くに行っちゃわないよぉに、こうやって ギュッてしてもらうのっ。
そしたら いつまでも幸せでいられるって…
そう自分に言い聞かせないと…
私…、不安なの…
このままいつかは ミヤビがどこかへ行っちゃうんじゃないかって…
私を置いて、一人で行っちゃうんじゃないかって…

今が幸せすぎて、明日が怖いの…　」




―…グッ
「サクラ…、大丈夫。
俺はどこにも行きはしない…
サクラを置いて行ったりしない…
いつまでも、ずっとサクラの側にいるから。

なっ、大丈夫だよ… 」




そう言って、私の頭を 優しくなでてくれたミヤビから伝わる優しい気持ちに、“もう大丈夫”って 心からそう思えたよ…。







「ごめんね ミヤビ… 」

「ん？ 」


「やっぱり ちょこっと恥ずかしいゃ…」

「ははっ、なんだそれ… 」