よ つ の は

幸福

* 桜 side *


「さてと、サクラは忘れもの無い?
また携帯忘れたりしても、今回は俺も届けてあげらんないし…」

「だぁーいじょうぶっ!
ほんとミヤビは 心配性なんだからぁ!」



こうして、私たちの たった1日だけど、とっても中身がいっぱいつまった 旅行が 終わった…。






―「まもなく列車が発車します。ー」…

…プルルルル
  プシュー…


「んぁーっ、帰ってきたぁ!
やっぱり地元の空気は、最高だねぇ〜」

「あっ、それどうゆう意味?!
私との旅行が、苦痛だったみたいに聞こえるんですけどぉ〜?」

「あ、いやぁそんな意味じゃなくて… 」

「クスッ…、うーそっ、冗談よっ!
でも、そうやって動揺してるとこ見ると、逆に怪しいなぁ〜…」

「おいおい サクラ… 勘弁してよ…」

「あはっ! あっ… ねぇミヤビ! いつもの公園行かない?!」

「あぁ… いいけど何で? 」

「だってあの公園に雪が積もってるの、今まで見たこと無いんだもんっ。
初公園の雪記念日っ! ねっ?!」

「ほんと、昨日からサクラは 記念日がマイブームだなぁ」

「クスッ! だって…  」
― だって… すごく嬉しいんだもん…





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