よ つ の は
「何だ 何だぁ? 札束でも見つけたのか?」

「ぅうん、もっと素敵なもの…  ほらっ」

「ーん? あっ、…これ!」

「ふふっ、そう 四つ葉のクローバー...」

「スッゴいねぇー、俺 生まれて初めて見たよっ!」

「うん、私も 」

「普通は、なかなか見つからないんだよねー。
へぇー すごいなぁ…」

「ねぇミヤビ…
ミヤビは どう思うか分からないけど、昨日のことや 最近のこと、それに今日のクローバーのこと…
全ての奇跡が 私とミヤビとのことを、祝福してくれてるって私思うの…
私にはミヤビがいて、ミヤビにも私がいる…
その何にも代えられない二人の関係を、絶対に壊しちゃダメなんだって…
私とミヤビは、ずっと一緒にいるべきなんだって…

私、心からそう思うよ!」


「うん、そうだね。
俺もいま、サクラと同じこと考えてた…。
俺にはサクラしかいなあ…
サクラがいない明日なんて、考えられないよ。

なぁサクラ…
気がはやいって思われるかもしれないけど…

高校を卒業したら、結婚しよっ… 」


―…!
「― はいっ… 」




悲しくて泣いてたわけじゃない…
嬉しくて、幸せで 涙が止まらなかったんだよ…






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