よ つ の は
「なぁーに、そんなかしこまっちゃってぇ〜。
話しくらい 全然聞くよ?!」

「はぃ、ありがとうございます。
じゃあ 歩きながらでお願いします… 」


―とは言ってみたけど…
何て話し出せば いいんだろぅ…

早く話さないと 学校ついちゃうょ…


「ちょっとアンタ、何かコワい顔してるけど… 大丈夫なの?!」

「ぁ、はぃ… 」

ダメだ… ちゃんと話さなきゃ…
「ぁの… 実は私、いま付き合ってる人がいるんです…
何てゆぅか… その人は、未来さんも よく知ってる人で… 」

―「ミヤでしょ… 」


―…!!
「なっ…、何で知ってるんですかぁ?!」

「フフッ… 知らなかったわよ。 知らなかったけど、アンタさぁ… 見ててバレバレなんだよねぇ。 もう隠すのヘタすぎっ! だって、アンタがミヤのこと見てる時、顔がトロトロに溶けちゃってるよっ?! あれじゃあ、誰が見ても気付くわよ…」

…そっ、そうなんだ!
私って、そんなに分かりやすいリアクションしてたんだ…
だから、お母さんにも気付かれてたのかな…
…!! ってことは、部活のみんなとかも気付いちゃったりしてるのかなっ?!
どーしょ… 何だか急に 部活に行きづらくなっちゃうょ…

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