よ つ の は
* 雅 side *


―キーン コーン カーン コーン…


ガチャ…
「うーっす、お疲れさん」

「あれっ? ミヤビ… 僕が見る限り、今日はちょっと元気がないね?
どうかしちゃったの?」

「ぁん? べぇーつにぃ、何でもねぇよ。
人の心配してるヒマあったら、自分の彼女の 心配でもしてなっ。
まっ、どーせ良治んとこは 何の心配も無ぇんだろーけどなっ」

「えへへー、お陰様で うちは上手くいってるよ!」

「へいへぃ…、それは良かったですなぁ」



―仕方ない事なのは分かってる…
けど、俺は今朝 サクラと一緒に登校できなかった事で、少し卑屈になっていた…。



― カチャ…
「ぉ疲れさまでぇす!」

「おー、サクラちゃん お疲れさん!
相変わらず、今日もキュートだねっ!」

「もぅ、部長さんたら…
あんまり毎日言われると、逆にウソっぽく聞こえますよっ!」

「あははー、こりゃ一本とられましたなぁー。
今日は、いつもより元気そうだね?」

「はいっ、ちょっと今朝は嬉しいことがあって!
そう言えば部長さん… 」

「んっ? どうかした?」

「い、いぇ! …何でもないですっ!」



「あっ、ミヤビさん お疲れさまですっ!」
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