迷い猫と非道徳的な関係
「・・・お前おもしれぇな」
「くすっ、初めて言われた」
あたしのことを言われたことは
誰もあたしに関心がないから

すると、椎名蓮はなぜか心底驚いたかのように目を大きく開いている
どうしたのかな?

すると衝撃的なことを言われた

「お前、何を抱えている」
「え・・・」
何言っているの??

「笑華・・・お前笑えてねぇぞ」
「う、嘘でしょ??何言っているの??」
笑えていない??
ありえない、あたしはしっかり笑えているはず
だって・・・造っているから

そして椎名蓮は続ける
「作り笑顔なんて興味ない。
本物の笑顔がみたい」

なんなの??
あたしたちは会ってたった五分くらいしかたっていないのに

「椎名蓮に何が分かるの
会って立った何分しかたっていないのに」
「分からない。けど、これから理解する」
ありえない
これから??明日も一緒にいるみたいなこといわないで



期待させないでよ

「これからなんてないでしょ。
会うのも話すのも今日が最後でしょ」

そう最後、あたしの周りにはだれもいない
誰もいない

ずーっと独り


「大丈夫だ、明日も一緒にいるから。
明日だけじゃないずっとだ。」

なんで・・・?

「ありえない!!期待させないで!!
あたしの周りの人は最初は一緒にいてくれたけどすぐいなくなった!
どうせみんないなくなっちゃうじゃん!!」

「俺は、離れていかない」

そんなに優しいの??

「うそよ!!みんな最初はそういってくれた
でも、みんな離れていった
あたしはずっと一人なの!!」
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