囚われた兎①
「漆…。これから父さんと母さんは仕事を探しに海外へいく。それまでは父さんの知り合いの人にお世話になることになったから、明日からそこで暮らしなさい」




ソファーに座った後、お父さんはたんたんとそう説明した




家が倒産? 嘘でしょ? 明日から他のとこで暮らす? そんなこと急に言われても…




あたしの顔で気持ちを察したかのように、お父さんはあたしの頭に手をおいた





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