Love Slave
「会・・・・・・」


時間が停止したようになる。スタジオにいるみんな、この映像を見ているみんなも硬直する。


今、私は会長と口唇が重なり合っている。


「・・・・・・・っ!?」


事実上のセカンドキス。


ポカーンと魂が抜けたような私を見て、会長は勝ち誇った顔をする。


「・・・・みんな、コイツは俺のペットから俺の『相棒』に昇格しました♪」


「えええええええええ!!?」


「マジでチューしてたぞ、チュー!!」


「大和様、なんて大胆・・・・」


この劇的な生キスに肝を抜かれていた。
副会長も「これは負けた」と小さくつぶやいた。他の二人もアツアツだなという感じで見ている。


「っていうか、何てことしてくれたんですか!?」


私は今までにないくらいに怒鳴った。


「喜べ、お前は今日から俺の相棒になったんだぞ」


相棒だからってキスしたのか?しかも、生中継で。
「でも、俺の奴隷だということに変わりはない」と囁いてきた。いつもだったらビクッとするところだけど、状況が違う。


「どうしてくれるんですか、今の映像が学校中に流れたんですよ!?」


「あのー」


「恥ずかしくないんですか、こんなことして・・・・・」


ぽんぽんっ


「はい!?」


ムカつきマークを浮かび上がらせながら振り向くと、日向先輩が何か言いた気にしていた。


「・・・言いにくいんですけど、この放送はインターネット配信されているので・・・・全世界放送になります」


全身に寒気と鳥肌が出てくる。


「*@%$#~」


声にならない声を出す。そして、大事件が発生したことに声を上げる。


「あ・・・・あんぎゃああああああああ!!」
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