Love Slave
第一体育館に生徒達が集まる。2年生以上の先輩たちは部活のユニフォームを着て、PRする気満々。
和気藹々としている中、一人浮いている私……。
それと同時に、スピーチする時間が刻一刻と迫る。
(わー、どうしよう……。マジかよ……)
昨日以上に身体を右往左往とする。ここまで来たら落ち付いていられない。体中から脂汗が溢れ出す。
「来たわ、執行部よ!!」
執行部と聞き、心臓がバクバクと激しく蠢きだした。
「はーい皆さん、おはようさん♪」
相変わらずの派手なパフォーマンス。こんな奴らがこの学園の最高権力者だなんて、世の中間違ってる。
「執行部! 執行部!」
私の想いとは裏腹に、生徒会執行部はものすごい支持率だ。それは総理大臣や大統領以上と言っていいほどに。
殺風景な体育館が一瞬にしてコンサート会場に変貌を遂げる。
女子だけでなく、男子までもが生徒会コールを送っていて、激しいノリについていけない。
(えーとまず、最初の言い出しは……)
私にはコールを送ってる場合ではない。
「これより、生徒会主催による新入生歓迎会を行いたいと思います。まずは、新入生代表の言葉。1年C組早乙女もとか!」
(この学園を楽しむには……あっれ~)
「1年C組早乙女もとか!!」
「……へぇ!?」
マイクの怒鳴り声で我に返った。喉から素っ頓狂な声が飛び出し、視線が一気に私に集中する。
「くすっ、気づいてないし」
「何あの子。もしかして新入生代表? 超ダサくない?」
「ぎゃははは。ウケる~」
顔から火が出てきそうだ。壇上に立つ前に恥をかいてしまった。
穴があったら即入りたい。でも、もう呼ばれてしまった。新入生歓迎会の前の演説。
ステージの横をちらっと見ると、ゴージャスな椅子に生徒会役員が座っていた。
真ん中に位置する会長とばっちり目が合う。
穏やかな笑顔で、昨日の様なドSさは微塵も感じられなかった。
本当にあの時の人? 目を疑ってしまう。
和気藹々としている中、一人浮いている私……。
それと同時に、スピーチする時間が刻一刻と迫る。
(わー、どうしよう……。マジかよ……)
昨日以上に身体を右往左往とする。ここまで来たら落ち付いていられない。体中から脂汗が溢れ出す。
「来たわ、執行部よ!!」
執行部と聞き、心臓がバクバクと激しく蠢きだした。
「はーい皆さん、おはようさん♪」
相変わらずの派手なパフォーマンス。こんな奴らがこの学園の最高権力者だなんて、世の中間違ってる。
「執行部! 執行部!」
私の想いとは裏腹に、生徒会執行部はものすごい支持率だ。それは総理大臣や大統領以上と言っていいほどに。
殺風景な体育館が一瞬にしてコンサート会場に変貌を遂げる。
女子だけでなく、男子までもが生徒会コールを送っていて、激しいノリについていけない。
(えーとまず、最初の言い出しは……)
私にはコールを送ってる場合ではない。
「これより、生徒会主催による新入生歓迎会を行いたいと思います。まずは、新入生代表の言葉。1年C組早乙女もとか!」
(この学園を楽しむには……あっれ~)
「1年C組早乙女もとか!!」
「……へぇ!?」
マイクの怒鳴り声で我に返った。喉から素っ頓狂な声が飛び出し、視線が一気に私に集中する。
「くすっ、気づいてないし」
「何あの子。もしかして新入生代表? 超ダサくない?」
「ぎゃははは。ウケる~」
顔から火が出てきそうだ。壇上に立つ前に恥をかいてしまった。
穴があったら即入りたい。でも、もう呼ばれてしまった。新入生歓迎会の前の演説。
ステージの横をちらっと見ると、ゴージャスな椅子に生徒会役員が座っていた。
真ん中に位置する会長とばっちり目が合う。
穏やかな笑顔で、昨日の様なドSさは微塵も感じられなかった。
本当にあの時の人? 目を疑ってしまう。