Love Slave
「アル君、まさか・・・・・」
すくっと立ち上がる。今、会長はトイレに行っている。
ちょっと気付いた。亀甲縛りにされてるけど、縛られてるのは上半身だけで脚に紐は巻かれていない。
これでは「逃げてください」と言っているようなものだ。
♪~♪~♪~
音がどんどん大きくなっていく。ここの階には生徒会室しかないのに、何処で吹いているんだ?それに、筒抜けになっているのも謎だ。
「もしかして、会長の仕業?」
ワザとこんなことしたのか?上半身だけの亀甲縛りもそのせいなのか。
「逃げんじゃねぇぞ」という恐ろしい顔が思い浮かぶが、このフルートの音色に我慢は出来なかった。
縛られた状態で走りだす。扉は少し開いていたので顎で開ける。エレベーターのスイッチも後ろ向きになって肘で押す。
どこだ、どこだ、どこだ?
耳だけを頼りにアル君を探す。あの振り向いたときの表情が忘れられない。
♪~♪~
「こっちか、あっちか・・・・」
ああん、もう!私の耳悪すぎる!!方向音痴を起こしてる。
[視聴覚室だ、早く行け。このボケェ]
「え・・・・」
今の声、会長?妙なアナウンスが入った。
「視聴覚室・・・・・」
私はそのまま直行した。
すくっと立ち上がる。今、会長はトイレに行っている。
ちょっと気付いた。亀甲縛りにされてるけど、縛られてるのは上半身だけで脚に紐は巻かれていない。
これでは「逃げてください」と言っているようなものだ。
♪~♪~♪~
音がどんどん大きくなっていく。ここの階には生徒会室しかないのに、何処で吹いているんだ?それに、筒抜けになっているのも謎だ。
「もしかして、会長の仕業?」
ワザとこんなことしたのか?上半身だけの亀甲縛りもそのせいなのか。
「逃げんじゃねぇぞ」という恐ろしい顔が思い浮かぶが、このフルートの音色に我慢は出来なかった。
縛られた状態で走りだす。扉は少し開いていたので顎で開ける。エレベーターのスイッチも後ろ向きになって肘で押す。
どこだ、どこだ、どこだ?
耳だけを頼りにアル君を探す。あの振り向いたときの表情が忘れられない。
♪~♪~
「こっちか、あっちか・・・・」
ああん、もう!私の耳悪すぎる!!方向音痴を起こしてる。
[視聴覚室だ、早く行け。このボケェ]
「え・・・・」
今の声、会長?妙なアナウンスが入った。
「視聴覚室・・・・・」
私はそのまま直行した。