Love Slave
「だったら、自警団でも作る?」


「副会長、椚先輩!」


ノリノリで入ってきた。総ての事は知ってるらしい。


「・・・どうやら、ドクターストップは聞けないらしいな」


「・・・・はい」


真剣な眼差しでアル君は語った。全治10日も関係ない。演奏するに限る。


「問題はあれだよね。相手が超人気若手俳優ってこと」


「・・・テレビ業界はうざったい」


確かに、彼の周りにはスタッフやファンという味方がいる。そいつらにも影響を及ぼす確率が高い。


しかし、その中でも会長は自信たっぷりだった。


「だから面白れぇじゃん。余計燃えるわ」


来た来た。このサディストパワー全開。


「と、言うことは何か作戦でもあるんですか」


「んや、何も」


気の抜けた返事に椚先輩以外はずっこけた。あんなに自信たっぷりな言い方したくせに、何も考えてなかったんか!


「まあ、とりあえず真っ向から勝負を仕掛けようぜ」


「そうだよね。面白くなりそう!それでは、アルの勝利を願って生徒会一同・・・・」


「・・・気合入れて行くぞ」


「エイ、エイ、オー!」


生徒会執行部が団結する。勝利するため、そして、アル君のために。
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