Love Slave
「何だ、その顔は。主人の命令に逆らおうっていうのか」


「い、いえ・・・・」


「どうも嫌そうな顔してるな」


だって、用心棒って普通体力とか武術とか出来る人がやるもんでしょ。こんな私に務まるはずがないじゃないの。


「そうかそうか。逆らおうっていうのか」


「別にそんなんじゃ・・・・・」


「んじゃ、お仕置きだ」


口を裂けて笑う。妖怪・サド男が現れた。


「ひいいいいいいいいい!!」


「おらおら、これでもか?」


「やめてーっ、そこは・・・・・」


その悲鳴は安元にまで届いていた。


(お二人は一体何を・・・・・)


変な想像されては困るが、私は会長に思いっきりくすぐられている。


「あははははは!!やややややややや」


脇のこちょこちょ攻撃はかなり辛い。笑いが止まらない。


「次はここだ!!」


私は特に、首筋が弱い。


「あひゃはははははは、首はやめてえええええええ」


断末魔の悲鳴を上げる。


「どうだ?用心棒、やるか?」


「や、やります!!だからもう・・・・・」


「よーし、決まり!」


あー死ぬかと思った。どんな拷問よりも苦しかったかも。
勢い余って、やると言ってしまった・・・・・。


「それじゃ、頼むな。もか用心棒さん♪」
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