Love Slave
「死ねェェェェェェ!!」


「ぎゃああああああっ」


猛スピードで襲いかかる。


「もとかさん、危ない!!」


ザシュッ・・・・・


切り刻まれた音が響く。
だけど、何故か痛くない。


「・・・・・・・?」


不審に思い、確かめると、私の前でアル君が倒れていた。


「アル・・・・君・・・・?」


「う・・・・ん・・・・」


「しっかりして、アル君!!」


私の右手に生温かい感触がある。
真っ赤に染まった血。胸部をスパッと切られている。


「もとかさん、お怪我はありませんか?」


「私は大丈夫、だってアル君が守ってくれたから・・・・」


「がはははは。女を庇ったか。でも、まとめて始末してくれる」


またナイフを向ける。
私はアル君をぎゅっと抱きしめる。


(ダメよ、私はアル君の用心棒なんだから・・・・)


「ここがお前らの墓場だ!!」


「・・・・・・っ」


もうダメと確信した。何て無力だ。


「た、助けて、会長おおおおおおおおお!!」


ひゅ・・・・・ドカァ!!
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