Love Slave
「ぐはぁ・・・・・」


男は目の前で倒れた。この部屋が一瞬揺れた。


「な、何奴・・・・・!?」


血を流しながら上を見上げると、二人の男が立っていた。


「会長、椚先輩!?」


「ハロー、役立たずな用心棒さん♪」


「・・・・・・」


嫌み、そして無口が!!


「バ、バカな!!表にいた見張りはどうした」


「見張り?そんなの、今頃暢気にお昼寝してるよ」


つまり、コテンパンにしちゃったってことか。


「畜生・・・・・!」


男は拳を向けてくる。廃材を振り回す。
が、二人は優雅に避ける。


「・・・遅い」


「うおっ」


椚先輩は男の腕をひねる。
バキバキと鈍い音がする。


「てめぇら、何者だ・・・・!?」


その言葉に、会長はにやりと嘲笑う。


「俺達が何者だって?そんなの・・・ウィキペティアで調べやがれ!!」


ドゴォッ・・・・・


瞬殺だった。


「会長、どうしてここが・・・・・」


「こ・れ」


私の襟の中から小さなチップが出てきた。
発信器。ひょっとして、こちょこちょ攻撃された時に。


「いつの間に・・・・」
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