Love Slave
「い、いいんですか・・・・?」


「うん」


うわー、どうしよう。
左手の薬指に微かな感触が・・・・・。


私は緊張と興奮が交差する中、意を決して瞼を開ける。


「・・・・・・ん?」


薬指に何かある。
だが、それははめられたものではない。


正しく言うと、書かれたもの。


黒マジックで「バーカ」と書かれていた。


「何ですか・・・・これ・・・・」


「指輪だと思ったのか?マジで?」


そっくりゲラゲラ笑う会長に殺意を覚えた。


「バカはアンタだ!!」


鉄拳制裁を浴びせようとしたら、見事に避けられて、幹に拳が当たった。


「・・・・・・・っ」


何とも言えない激痛が走る。


「ははっ、バーカ」


口でも言われた。消してやろうとしたら、油性で書かれていることが判明。


「消えないの?やばいな」


「やばいなって、知ってて書いたんでしょうが!」


ポカポカと回転パンチする。


「なら、これでカバーすれば?」


「え・・・・・」


バーカの上乗せされたのはダイヤモンドの指輪だった。


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