Love Slave
「これって・・・・・」


会長はご満悦の笑みを浮かべる。


「俺の・・・・・」


ゴクッと喉の音が鳴る。


(とうとうプロポーズか)


なんなら、ここで結婚式が行われるとか!


今度こそを胸に、会長の返事を待つ。


「使い魔になってくれ」


「・・・・・・へ?」


時間が止まったように、身体が固まる。


何さ、使い魔って。アンタは魔法使いか?


「これからも俺のそばにいて、命令通りに動いてくれ♪」


つまり、簡単に言えばパシリってこと。


「それじゃあ・・・・奴隷と同じじゃないですか!!」


私ははめてくれたダイヤの指輪を投げ捨てた。


「これ、欲しい人にあげる!!」


清々した。ドSの使い魔なんて、うんざり。


「・・・・いいのか。あの指輪、ウン億円するんだぞ」


顔面蒼白した。そこから飛び降りる。


「待った、ちょっと待った!!」


上で会長がニヤついている。
そして、悪魔の微笑みを見せる。


「交渉成立、だな」


「バカ――――――――!!!!」


再び、私の第2の奴隷人生が幕を開けたのであった。



《完》
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